試合レポート
ヴィクトリーナ姫路の令和初戦は、初出場の黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール選手権。
丸善インテックアリーナ(大阪市中央体育館)で、2018-19V1リーグ4位のトヨタ車体クインシーズと対戦した。
■第1セット
MB吉岡、OH金杉、MB中本、S櫻井、OH貞包、OH田中、L片下でスタート。
金杉や貞包、田中のスパイクが決まり、9-5と先行する。しかし相手の強烈なサーブに翻弄され、8連続失点から逆転を許す。するとそこから櫻井の左右に振るトス回しが光り、再びアタッカー陣の攻撃が決まり始め、デュースまで追い詰めた。最後はセット奪取に向けエース浅津と堀込を投入するが、相手の流れを止めることができず24-26で奪われてしまう。
■第2セット
序盤は5-1と先行するが、トヨタ車体の攻撃に畳み掛けられ逆転される。吉岡が得意のブロードを決めるも、リズムを作ることができないまま点差は拡大。2度のタイムアウトを挟んだものの、立て直すことができないまま16-25でセットを落とす。
■第3セット
スタートから4連続失点したところで竹下監督がすかさずタイムアウト。選手に声をかけるも嫌な流れを断ち切れず、点差は最大11点まで開いた。それでも金杉がフェイントでブレイクポイントをあげると、浅津・堀込の2枚替えが功を奏し、5連続得点で反撃に転じた。
浅津の強烈な一撃が相手コートに決まると、ベンチメンバーからもひと際大きな声が上がり、コート上の選手を鼓舞する。その勢いに乗ってアウトサイドの金杉と貞包が再び攻撃を決めると、ヴィクトリーナのリズムに持ち込み、一気に点差を詰めてまたもデュースに。最後は金杉のサービスエースで、長いセットを30-28で取り切った。
■第4セット
先行された2-6から櫻井のサービスが冴え、4連続得点を重ねて同点に戻す。金杉がクロスにストレートにと気合のこもったスパイクを打ち込むも、ゲームは終始一進一退を繰り返す展開に。後半は逆転を見据え、再び浅津・堀込を投入。浅津のパワフルなスパイクが決まれば相手スパイカーもブロックを抜いてくるなど、より攻撃的な流れに。しかし中盤でできた僅かな点差を詰めきれず、22-25でセットを落とし、初参戦の黒鷲旗は黒星スタートとなった。
【竹下監督コメント】
黒鷲旗に初めて出場できたことは、とても光栄に思う。スタートのリズムが悪いと今日のようなゲームになってしまうので、スターティングメンバーのゲームメイクが重要になってくる。結果を残せるよう、やるからには勝ちにこだわっていきたい。