試合レポート
昨年の天皇杯皇后杯でのベスト16以上を目指すヴィクトリーナ姫路は、ベスト8をかけ、昨年の覇者でV1リーグでも上位を走るトヨタ車体クインシーズとの戦いに挑んだ。
1セット目序盤からヴィクトリーナは、トヨタ車体のネリマン・オズソイ選手を中心としたサイドからの攻撃でリードを奪われ、最初のテクニカルタイムアウトを取られる。
サーブで崩して自分たちの攻撃パターンに持っていきたいヴィクトリーナだが、逆にトヨタ車体にサーブで崩され、中盤には10-16とリードを広げられてしまう。何とか粘りのレシーブを見せ、金杉やスエレを中心に攻めるも、差を埋められず、19-25で最初のセットを落とす。
2セット目、スタメンに入ったミドルの大元が出だしにサーブで崩し、ブレイクで連続ポイント、4-1と幸先のいいスタートを切る。
しかし、トヨタ車体のサーブも冴え、レシーブにミスが出てしまい、簡単に点差をひっくり返されてしまう。中盤以降も流れはトヨタ車体。パワーとスピード感のあるスパイクやコースをついたフェイントなどで翻弄される。金杉を中心にボールを集め、ミドルへの展開で攻めるが、簡単には決めさせてもらえず、22-25で2セット目も奪われる。
後のない3セット目、このセットスタメンの大田が力強いスパイクや好レシーブを見せ、チームを盛り立てる。しかし中盤以降、ポジション取りの甘さからか、連係ミスも見られるなど、失点を重ねてしまう。
トヨタ車体の高さのあるブロックや攻撃のリズムに飲まれ、最後まで立て直すことができず、19-25。0-3のストレート負けを喫して、ベスト16で敗退となった。
V1チームとの対戦で力の差を味わったヴィクトリーナ、年明けのV2リーグに向け、この敗戦を糧にレベルアップを誓う。
【竹下監督コメント】
去年よりすごく成長しているし、チームとしても少しずつ形にはなってきているが、まだV1のカテゴリーで戦うには厳しいなという現実を今日は痛感している。
V2全勝ではきているが、トップのチームと戦って選手たちは、高さやパワーのレベルの違い、今まで決まっていたボールが決まらないなど、改めて自分たちの現状を把握できたと思うので、そういう課題を次の年明けからのリーグに生かしてもらいたい。
【河合キャプテン コメント】
去年対戦した久光製薬戦の時よりは自分たちのバレーが少しはできたかなと思うけど、高さやパワーがV2チームよりレベルが高くて全然違うので、そこに慣れていくのが大事だなと。
サイドの金杉が頑張ってくれたので、そこでもう少しミドルをうまく使いながら展開できたらよかった。
ブロックフォローや1本のパス、2段トスなどもっと正確にできると無駄な失点は出ないと思うので、1点1点にもっとこだわってやっていきたい。
【金杉選手コメント】
攻撃やコンビバレーなどは自分のプレーができた部分もあったのでそこは収穫だったけど、ここぞというときの1点が取り切れないことが多く、20点以降の1点に対しての甘さが出てしまった。
自分たちの修正点をしっかりと見直して、年明けのリーグでは、ヴィクトリーナらしいバレーができるように優勝を目指して頑張っていきたい。