試合レポート
スターティングメンバー(第1セットのみ)
チャレンジ4第3戦、先にV1リーグ残留を決めた日立以外の3チームがまだ残留の可能性を残す中、PFUが日立にストレートで敗れ、姫路にもチャンスが巡ってきた。今日の相手、KUROBEに3-0か3-1で勝利すれば残留が決まる大事な一戦。しかし緊張からか第1セットを先取される。続く第2セットを取り返したものの第3セット競り負けると4セット目も落とし、セットカウント1-3で敗れた。
V1リーグ残留を決めたのは日立とKUROBE。PFUと姫路は2月に行われる入替戦にて、V2リーグ上位2チームと対戦する。
第1セット、序盤から堅さが見え立て続けにブロックポイントを許した姫路。本日スタメンの内定松本がストレートいっぱいにスパイクを決めるなど活躍を見せたが、KUROBEのエース、リーの高い打点からのスパイクに阻まれ点差を広げられた。しかし中盤、松本がサーブで相手を崩すとイブナ、長野らが躍動。さらに松本がサービスエースを決めるなど、17-17と同点に追いついた姫路。しかしブロックの低いところから打ち込まれ失点。ミスも連続し、あっという間に18-25と第1セットを落とした。
もう後がない第2セット、イブナが気迫のプレーでチームを鼓舞すると、貞包、松本らがそれに応えるプレーをみせた。KUROBEのリーはストレート、クロス、インナーとスパイクを打ち分ける上手さを見せる。どうしても負けられない姫路は中盤、途中出場の内定佐々木がリーをシャットアウトし流れを引き寄せた。貞包、長野らが踏ん張り、25-19でこのセットを取り、試合を振り出しに戻した。
第3セット、KUROBE間橋のブロックを使った上手い攻撃などで得点を奪われる場面が多く見られた。しかし、全員で粘り強くつなぎ松本が決めるなど、終始2点差を保ち19-21で迎えた終盤、ここでも皆が繋いだボールをイブナがバックから連続で決め23-23と土壇場で追いついた姫路。さらに松本、貞包らがブロックタッチを狙い、ついに26-25でセットポイントを掴んだ。しかしKUROBEも粘りのレシーブからリーが強烈なスパイクを放ち、27-29と競り負けセットを落とした。
チャレンジ4での1勝を何としても獲得したい姫路。第4セット、スタートから松本がサーブで攻め相手を崩しミスを誘った。イブナも連続得点をあげ5-0とスタートダッシュに成功。しかしそこから連続ブロックに合い、あっという間に5-6と逆転を許した。流れに乗ったKUROBEは強弱をつけた攻撃で引き離しにかかる。後半疲れが見えた貞包に対し、高い打点から何本でも打ち込んでくるリーに連続得点を許し、18-25でこのセットも落とし、セットカウント1-3で敗れた。
竹下佳江 監督
3日間沢山の応援をありがとうございました。リーグを通して見て、現実を突きつけられたなと。相手に先行されたり連続失点からなかなか自分たちのリズムに持っていけないということが課題だったので、戦い方としてシーズンそのままが出てしまったなと思います。
まだ入れ替え戦というチャンスがあるので、そこに向けて修正ポイントをしっかり挙げて、残留することを一番に、選手たちに伝えようと思います。
貞包里穂 選手
残留に向けてどのチームも勝ちたいという気持ちがすごくあって、相手チームと比べたときに、まだまだ自分だけのプレーになっていて、特に3セット目のデュースの場面では、決め切りたい気持ちとちょっとした弱い気持ちとがあり、1点を取る自分の強さがなかったと思います。
チームを勝ちに導くという仕事を、もっと自分自身がやっていかなければならないことが課題で、今日の経験がいい経験になったと思います。
堀込奈央 選手
チャレンジ4はどのチームも負けられないという状況の中で、気持ちが一番強いチームが勝つと思っていたので、その気持ちを出そうとして先走ってしまって、プレーが硬くなってしまったと思います。V1リーグで生き残るためには、プレッシャーの中で自分の持っているものを100%出せるかというのが重要になってくると思いました。
佐々木千紘 選手
今日の試合では絶対に勝たないといけないという中での途中出場で、大学とは違うレベルの高さも感じて、自分の役割を果たしていかないといけないという実感がすごく沸きました。
サーブでは少し崩せた部分があったので、これからも継続していくことと、ブロックでしっかり点数が取れるようにもっと上を目指して練習していきたいです。